スロープは緩やかで様々な交わりが視線に入り二階の部屋にアプローチする。
広いリビングルームにはおなじみのコルビュジエデザインの椅子やテーブルが配置されており、中でもキッチンの収納、そして例のコルビュジエ独特のラインを形にしたバスは、なかなか見応えのあるものだ。
地盤面より3.3m上がった空間は屋上庭園や廻りの風景を取り込み、幾何学的な形を非常に完璧に仕上げている。
微妙な仕上げの色使いや、様々な納まり、ミニマムな照明、細かく見れば見るほど隠されたディテールが出て来そうだ。
2000年10月16日撮影